2月の定例会は、NPOの柳義久会員と荒尾正和さんによるファミリービジネスについての講演でした。
ファミリービジネスとは一族の複数名が役員または株主である企業です。
複数名は「同時期」である場合も「異なった時期」(親子等)である場合もあります。
「それは同族企業では?」と思いましたが、必ずしもイコールではないそうです。
同族企業は3グループ(個人、法人)以内で、会社の方針や運営を決めてしまえるような会社であることに対して、ファミリービジネスはファミリーの影響下にある企業で、親族の複数名が所有経営に関与する企業
だそうです。
日本では全企業の96.9%がファミリービジネスだそうです。
ファミリービジネスについての一通りの説明のあと、「ファミリービジネス白書2015年版」(同友館)の紹介がありました。
この本は、上場企業について、ファミリービジネスとファミリービジネス以外の企業(一般企業)における業績を各財務指標を使用して調査し、ファミリービジネスにおける特徴的な経営行動の把握を行い、業種
ごとにファミリービジネスに与える影響も調査した本だそうです。
ファミリービジネスは、総資産事業利益率、流動比率、自己資本比率等において、一般企業よりも優位であり、収益性や安全性においてファミリー企業が一般企業を上回っているそうです。
このような優位な差があることを分析したことにに感心させられました。
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