西は人形町大通りの甘酒横丁交差点、東は清洲橋通りの浜町公園前交差点で、
人形町と浜町を結ぶ約400mの横丁です。
日比谷線人形町駅、都営浅草線人形町駅、半蔵門線水天宮前駅、都営新宿線浜町駅に囲まれアクセスが便利です。
明治の頃から界隈に水天宮様や明治座があり、往時は数軒の寄席が客を集め今よりも賑わっていました。
明治初期に横丁の入口に尾張屋という甘酒屋があったため当時は「甘酒屋横丁」と呼ばれていました。
江戸の下町情緒が今も残り、訪れる人々を懐かしい気分にさせる商店街です。
●てんてん祭り(平成25年10月14日開催)
水天宮に因む“十月十日”に近い10月の祝日に開催される人形町商店街と甘酒横丁商店会共催のお祭りです。
この日は人形町大通りと甘酒横丁が歩行者天国になり、マーチングバンドやわんぱく相撲、富くじ抽選会などいろいろなイベントで賑わいます。
特に、甘酒横丁の「コロコロコロリンゲーム」は、参加者がキリンの口元から頭上高く放ったカラーボールが長い雨樋をコロコロ転がり、ボールが落ちた箱の番号の菓子が景品として貰えるので、家族連れの人気が高く、1000人以上の来街客が順番を待って行列をなす名物イベントとなっています。
20m位にわたって組み立てる大道具は趣向を凝らしたものですが、全て商店会の役員さんたちがお客様を楽しませようとアイデアと道具を持ち寄り手作りした創作品だということです。
還暦をとっくに過ぎた役員さんたちが朝早くから嬉々として道具を運んで設営し笑顔でお客様たちをもてなす姿に限りない地元愛を感じさせられます。
●甘酒横丁桜まつり(平成26年3月30日開催)
当商店会はもともと「人形町商店街協同組合」という大型商店街に属していましたが、独自性を打ち出すため、平成21年1月に町内会の「甘酒横丁会」を発展解散し、新商店会として立ち上げた組織です。
浜町緑道の桜並木の優れた景観を活かした甘酒横丁独自のイベントを志向し5年前に考案されたのがこの主催祭事です。
毎年桜の開花が予想される3月下旬の日曜日11時から13時に開催されます。
当日は、弁慶像横のテントで1200杯の甘酒が無料でふるまわれます。
花冷えの日に湯気の立つ熱々の甘酒は一見の通行客にも人気が高く、この商店会の“おもてなし”の象徴となっています。
また、甘酒横丁名物の食事券や商品などの景品が当る恒例の福引(三角クジ引き)は大人気で例年1000人以上のお客様が浜町緑道に列をつくっています。
生憎、今年の桜まつりは、春の嵐が吹き荒れ、次第に暴風雨が激しくなったため、開催時間を約1時間短縮し、正午を回ったところで終了しましたが、悪天候にもかかわらず、福引を楽しみに11時前から行列する傘の花がひしめいて壮観でした。
なお、年々祭り運営に参加する商店主が増えてきて役員さんたちをますます元気づけ活気づいています。
いつまでも今の下町情緒と人情を受け継いでいってほしい粋な商店街です。