11月の定例会は「障がい者雇用の基礎知識 & ショコラボでの学び」
という題名でショコラボ・グループ代表 伊藤 紀幸様にご講演いただきました。
https://www.chocolabo.co.jp/chocolabo-group/
伊藤様は 一般社団法人AOH 代表理事、株式会社ショコラボ 代表取締役、久右衛門邸 店主を務められています。
講演内容は、まず、大まかなイメージということで、日本の障がい者の就労や就労支援について、現在の問題点も含めご説明がありました。次に、2012年のショコラボ設立までの伊藤様の人生、ご自身の人生理念と経営理念を確立されたこと、障害者の雇用の場創出と賃金アップにより障がい者親族が安心して暮らせる社会を実現するというショコラボ起業の思い、企業理念に共感した人だけに入社してもらうこと等のご説明がありました。福祉の古民家レストラン久右衛門邸開業の思い、ランドマーク店・相鉄 いずみ野店のオープン、日本でいちばん大切にしたい会社 実行委員会特別賞受賞、日経新聞等報道にとりあげられたことについてお話がありました。
そのあと、就労している障がい者は全障がい者のうちたった5.6%しかいないこと、平均賃金は月額1万6000円ほどであること、障がい者の法定雇用率2.3%を満たしている民間企業は半数に満たないことなど日本の障がい者雇用の現状についてお話がありました。これに対して海外の状況のご説明があり、日本の障がい者の法定雇用率は世界の中でも非常に低いことがわかりました。
その後、ショコラボ経営からの学びということで、「「何度言ったらわかる」と怒る他責ではなく「どうすればできるようになるか」、「できる方法を工夫して考えてみよう」など自責で行動すること」、「解は自分の中にすでに持っているので、コーチングで十分であること」、「相互承認」、「DISC理論を応用して障がい者の行動特性によって仕事のお願いの仕方を変えていること」、「人や国によって価値観は違い、価値観の共有=理念の共有により強い組織・仲間づくりができること」、ブラジルのセムコ社やリカルド・セムラー氏の権限移譲の経営形態の紹介、「エンパワーメント」等のお話を伺いました。
お話の内容はどれも興味深く、あっという間の1時間強のご講演でした。
ご講演の後にはショコラボのスイーツの購買会を行いました。
その後、伊藤様交えて懇親会を行い、伊藤様と会員相互の交流を深めました。