11月の定例会では、「ジャパンブランドで世界に羽ばたこう ~中国人と上手に付き合い、仕事につなげる方法」という題名で、当NPO会員の山崎肇先生に御講演いただきました。
山崎先生は、現在独立診断士として御活躍されておりますが、会社員時代はコニカミノルタにお勤めで、中国上海に設立されたコニカミノルタ精密光学有限公司で2005年から4年間総経理(社長)を勤められたこともある中国通です。
講演では、「なぜいまさら中国」、「みんな中国に持っていかれたのか」、「中国人と日本人の特質・相違と共通点」、「中小・零細企業ににこそチャンスがある」というお話をいただきました。
中国の現状として、安い労働力で組み立て等の工業で成長してきたが、人件費がこの5年で2倍になっており、優位性が落ちてきている、また、研究・開発は弱く、重要製品はまだ先進国に頼っているということでした。日本の製造業は、先端分野や品質、安全性でまだまだ優位性を保っているということでした。
中国人の特質として、権力に弱く、社長には絶対服従、社長じゃなくなると手のひらを返したように態度が変わる、自己顕示欲が強く、メンツ第一主義であるとのことでした。
日本との共通点としては。漢字、写真好き、外人は白人、仏教文化、宴会文化とのことでした。
中国での活躍の場としては、味千ラーメン(とんこつラーメン)の例をとりあげ、地元の味を中国に広げた成功例を語っていただきました。
また、美の追求は中国人女性も日本人女性と同じで、日本と同じサービスを行う美容院がうけているということでした。
最後に、中国で成功している中小企業の特徴のお話がありました。
あまり知らなかった中国と中国ビジネスの可能性を知った楽しい1時間でした。