今回の定例会では、当NPO法人の吉野太佳子理事のアレンジで
株式会社FASMO AI (ファズモ エーアイ) 代表取締役 増田祥実様を講師にお迎えし、
「AI時代のマーケティング調査・分析について」をテーマにご講演いただきました。

講演では、AIの進展によってマーケティングの前提そのものが大きく変わりつつある
ことが紹介されました。これまで企業は「顧客は人間である」「情報は企業側が優位に持つ」
「顧客の声は一部しか把握できない」といった前提のもとで活動してきましたが、
今後は人間だけでなくAIも意思決定に関わる時代となり、市場の透明性や調査手法が
大きく変化していくことが示されました。

特に注目されたのは、AIを活用した新しい市場調査のあり方です。
従来のアンケートやヒアリングには、回答者のバイアスやコスト、時間の制約といった
課題がありましたが、AIによる仮想人格(ペルソナ)やデジタルツインを用いることで、
より短時間・低コストで、高精度なシミュレーション調査が可能になるというお話が
ありました。
商品企画や広告施策の検証、需要予測などへの活用事例や同社が開発しているMarkeSimの
デモも紹介され、参加者にとって非常に興味深い内容となりました。

また、AIが普及しても、最終的な判断やブランドへの信頼、感情的な体験価値、地域や文化
への理解といった人間ならではの視点は引き続き重要であることも強調されました。
AIと人間がそれぞれの強みを活かしながら、より良いマーケティングや意思決定に
つなげていくことの大切さを学ぶ機会となりました。
