10月の定例会は、NPOの理事である西村公志先生にご調整いただき静岡県立大学の落合康裕教授をお招きし「酒造業のつながりと危機突破の極意」と題して講演していただきました。落合先生は、経営戦略、事業承継、ファミリービジネス等の経営学を専門とされています。
経営危機において、老舗企業が柔軟に対応できている理由を老舗企業で最も会社数が多い酒造業における事例を4つあげて解説いただきました。地域社会のなかで過去の経営者が受けてきた恩恵と地域社会に対する貢献が連鎖する「タテ(世代間)」のつながり。酒造業者どうしが協力し合い、貸し借りの世代連鎖となる「ヨコ(同業者)のつながり」。
この二つにより事業存続に積極的な効果をもたらしている可能性を言及されました。
また、タテとヨコのつながりが、イノベーションとガバナンスを生み出しているとのことでした。大変興味深く、診断士としても役にたつお話でした。