10月定例会では、当NPO西村公志理事の紹介により、コミュニティパートナ株式会社の代表取締役である山森彩香様にご登壇いただき、「いま、ここで物語がはじまるまち~ゆるやかなつながりが生まれるプレイスメイキング~」という題名でご講演いただきました。
山森様は、千代田区内のお店や企業を紹介する地域情報媒体「あるまっぷ」の代表として、地域の情報発信に尽力し、また昨年にはコミュニティパートナー(株)を起業して、地域コミュニティの形成と発展に寄与されています。

山森様は看護学部に入学し、保育園のイベントをきっかけにチャリティイベントを主催し、その収益をチャリティに寄付する経験を通じて、社会貢献の重要性を学ばれました。その後、カンボジア一人旅に出発し、カンボジア国際協力団体を設立し、国際的な活動に取り組まれました。この経験が山森様のキャリアの原動力となり、地域社会への貢献につながっていると感じました。。
山森様は大学を中退し、1年間のフリーター生活を送った後、さわかみ投信のグループ会社に就職し、会社の千代田区半蔵門への移転を機に本社ビルでカフェをオープンされました。さまざまな交流イベントを開催し、地域の人々とのつながりを深め、地域社会に貢献されました。
その後、千代田区役所で、地域の飲食店のおベント販売した縁で、公募で、千代田区役所10階にカフェ桜日和をオープンされています。

山森様は現在事業構想大学院大学に在学中であり、千代田区の社会課題に取り組まれており、研究内容もご紹介いただきました。
「すれ違い際に「こんにちは」とあいさつができるようなゆるやかなつながり」、「今、ここで物語が始まるようなまち」を実現するには
「ゆるやかなつながり」から物語が醸成する環境づくりが重要だと考えられているそうです。
山森様は「ゆるやかなつながり」に関する学術理論にも着目しており、エンベデッドネス理論やストラクチュアホール理論をご紹介いただきました。
そして、ゆるやかなつながりをつくる際の3つの「ない」、「目的を持たない」、「結論をださない」、「すぐ仕事にしない」が重要で
その3つのないを可能にする環境がご自身の「カフェ屋さんという肩書の私(≠営業ウーマン)」ということだそうです。

山森様は、多彩な活動を通じてさまざまな人々との出会いや体験を楽しまれているようです。山森様の地域への貢献とコミュニティづくりに対する情熱と活力は、地域社会に大きな影響を与えており、山森様のゆるやかなつながりの哲学がまちづくりに生かされていると感じました。

カフェ&バー桜日和は、千代田区役所の10階で営業しており、美しい景色と共にくつろげる場所として人気です。12時から15時はカフェタイム、17時から20時はBARタイムとして営業しています。

「あるまっぷ」は、「すれ違い際に“こんにちは”と挨拶ができるまちへ」をテーマに、東京・千代田区を中心に豊かなコミュニティづくりを推進する情報媒体です。詳細情報は以下のリンクからご覧いただけます:

カフェ&バー桜日和: https://www.instagram.com/sakurabiyori_chiyoda/
あるまっぷ: https://armap.tokyo/

定例会後、山森様にもご参加いただき、懇親会で大いに盛り上がりました。